うさこ
『めしねぶ』

目黒シネマ公式ブログ
伝説の支配人たちから学べ (後編)
m支こと目黒シネマ支配人が仕事のことや独り言を赤裸々に語る?、略して
LaLaLa
えむしごと


Vol.10 『20%という200%、アンド・ザ・ワールド♪』 の巻


今回はアルバイト時代にお世話になった二人の支配人のお話です。
※早食いエピソードファンの方、今回は申し訳ございません。←っていないですね苦笑♪
二十代の頃に働かせていただ大劇場での思い出です。
※少し長文になってしまいすみませんです。汗。。。

SA支の口癖は「おまえの世界はなんなんだ?」「なるほど。それがおまえの世界なんだな」と何かにつけて「~の世界」ということでした。無類の酒と女と映画好き。
風貌は「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくる出っ歯にメガネのサラリーマンによく似ていました。
個人的にSA支の好きなところは、飲み会などで酔っ払うと自分の娘ほども離れているアルバイトの女の子に赤ら顔して「頼むから付き合ってよぉ~」と両手を合わせて懇願するところでした。みんなの前で言うのですから、きっと冗談だとう思うのですが…むむむ苦笑♪
そんなお茶目なSA支は、スタッフ全員から温かな人柄とユーモアで親しまれていました。でもセクハラという言葉がない時代で本当によかったと思います。笑♪
このSA支の在任期間中は映画館としてはまったくヒット作に恵まれませんでした。

ある日、私はSA支に「とつぜんですみません。旅に出たいと思います。よろしいでしょうか?」と唐突に無礼な宣言。当然SA支は「へぇ?」と一瞬困惑顔で硬直しました。
「まあまあまあ、どうしたどうした?」
私は二十代前半で2度ほど旅をしました。旅といっても国内。「十万円ひとり旅」と名付け、こつこつ貯めた十万円を手にチープな旅をして、十万円を使い切ったら東京に戻るという誠に勝手気ままな放浪旅。※この話は機会があれはまた別で。
SA支は「そうか。それがおまえの世界なんだよな」と肩を叩いて了承してくれました。
旅後、お土産ひとつ買って来なかった私に対しても、やさしくお土産話だけで笑ってくれるSA支が好きでした。
ユーモアある下ネタと人情味ある粋な対応、あのときのご恩は一生忘れません。しかし厳しい経営状態のなか、SA支は本社から異動を命じられ劇場から去ることになりました。

SA支の後任でやってきたのが、SA支とはまったく逆なタイプであるY支。
すらりとした長身で背広をバリッと着こなし、豊なシルバーヘアーは清潔感であふれていました。家族思いで、退社する前には必ず「帰るコール」←(古い)をする見事な紳士でした。
とにかくSA支の後なのでさらにカッコ良さがきわだち、女子スタッフからは羨望の眼差しを一身に受けていました。
Y支ファンのお客様もいて、私たちは差し入れのお菓子をよくいただいていました。笑♪
ある冬、ベージュのトレンチコートを羽織ったY支が颯爽と新宿の街を歩いている姿を見かけて、映画のワンシーンみたいで見惚れてしまったこともありました。
不思議なのですが、Y支が後任で来た直後からヒット作に恵まれて劇場は大繁盛するようになりました。

支配人にも運と不運があるのかもしれない、と私はそのとき思いました。
努力や熱意だけではなく「運」。でも「キミは運がないから支配人には向かないよ」なんて言われてもどうしようもないですよね。

目黒シネマで働くことが決まり、お世話になった映画館を去ることになりました。
Y支のはからいで送別会を開いていただき、新旧アルバイト仲間や社員さんたち、懐かしい顔ぶれが大勢集まってくれました。
宴も終わる頃、みんなのメッセージを記入した色紙をY支からいただきました。
そのときY支からいただいた言葉はいまでも忘れることがありません。
「キミは夢中になると全力でやりすぎてしまう。無理をすると長く続かないよ。もしキミが仕事を長く続けたいと思うなら20%の力でがんばりなさい。キミにはそのくらいがちょうどいいから」と笑顔で色紙を手渡してくれました。
Y支のメッセージはダンディズムにふさわしくない可愛らしい丸文字で「20%」と書いてありました。こころから感謝いたします。
※ちなみに送別会にはSA支も駆けつけてくれました。色紙には妙に達筆な文字で「世界」とありました。笑♪

そして、私はこの目黒シネマにやって来ました。
前任のH支と衝撃的な出会いをし、上司支に社会常識を学びました。
疲労困憊でまっすぐに歩けなくなったこともありました。
ストレスで過食症になり、短期間で10キロ太ってしまったこともありました。
とにかく波乱万丈てんこ盛りの毎日が続きました♪
このままでは目黒シネマにとっても自分にとっても良くないと思い、200%のフルパワーで目黒シネマも自分も大改造しなければいけないと考えるようになり、精一杯必死になって働きまくりました。5年ほどは遮二無二、なりふり構わずといった感じでした。LaLaLa♪
それが早13年。いまでもテンパることは多くありますが、でも、そんな200%フルパワーのときでもY支の言葉は決して忘れはしませんでした。
全身200%フルパワー、でもこころのなかでは20%という気持ちでいるということを。。。
ということで、私個人に贈られた言葉。。。

『レッスン3.こころはいつも「20%」の力でいること』



   ○● meguro cinema news ●○

『東京公園』の三浦春馬さんの脇をきゅっとしめてファインダーをのぞく姿が素敵なもので、先日触発された私はカメラ片手に近所を散歩しました。
これぞ青い空というような秋晴れ。ピンボケにならないように脇をきゅっとしめて苦笑♪
爽やかな風にのって金木犀の甘い香りがしました。あの香り、子供のころから好きです♪
もうすっかり秋なんですね。
季節の変わり目ですから、みなさまも風邪などひかないようにしてください。
散歩の収穫は彼岸花。手前の緑と木漏れ日、そして中央の鮮紅色が気に入りました。
いかがでしょうか?笑♪
※『東京公園』はいよいよ今週金曜日(10/7)までです。お見逃しなく♪

うさぎ雲脇をきゅっと

金木犀金木犀②

彼岸花

次回 「伝説の支配人から学べ(あとがき編)」
『走れなくなったわけではございません。走らないようにしているだけなのです』の巻
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Comment
≪この記事へのコメント≫
こんにちは
いつも楽しみにブログ拝見しています。

伝説の支配人たちの話、ぐっときました。良い話ですね~。
m支さんの旅の話も気になるので是非また載せてください☆

今日は金木犀の香りがまた一段と際立ちますね。私もこの香りとても好きです♪
近々また映画観にいくホー(笑)
2011/10/05(水) 10:27:39 | URL | 金木犀 #-[ 編集]
Re: こんにちは
金木犀さま

コメントありがとうございます。
いつもブログを見ていただけて感激です♪
旅話も折をみて、書かせていただきます。

金木犀、ほんとうに素敵ですよね。
あの小さなだいだい色の花も可愛らしいし、
どこからか香りがただようと、ふと優しい気持ちになれます。

また是非とも遊びにいらしてください。
待ってるホー♪        m支
2011/10/05(水) 12:03:51 | URL | meguro_cinema #-[ 編集]
カッコee~
脇をキュット閉めて の姿 素敵です。!
光司くん(三浦春馬)に負けないほどです。

伝説の支配人の話・「東京公園」終盤 木の下のシーンにも、通じますね。 「まぁどうにかなるさぁっ。」
このシーン すごく好きでも、見ながら、いっつも思う「お前みたいな奴に言われたくないんだ!!」でも 何なの その 説得力・リアル感 光司(三浦春馬)青山監督 ってすごい 

あぁ~ クヤシイ・・ こんな 奴に 言われて・・・そして  
くっだらない 何の変哲もない毎日でさえ、何だか 大切に感じさせられます。

また、上映して下さい。どーって ことのない たいくつな 日 は、すっごく 大切なんだ 思い出させてください。
2011/10/06(木) 00:17:15 | URL | トットコ ♪ #-[ 編集]
Re: カッコee~
トットコ♪さま

コメントありがとうございます。
三浦春馬(光司)さんを真似た「脇きゅ写真」、お褒めいただき感激です!
でも顔を隠していて本当によかったです。あはは苦笑♪

何の変哲もない、平凡で退屈な毎日、
実はとても大切なんだよなと私も改めて思いました。
日々いろいろなことがありますけど、
少しでも楽しく生きてゆきたいものですね。

これからも応援、よろしくお願いいたします♪  m支
2011/10/06(木) 10:00:08 | URL | meguro_cinema #-[ 編集]
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