うさこ
『めしねぶ』

目黒シネマ公式ブログ
上映作品を選び決めることについて(前編)
m支こと目黒シネマ支配人が仕事のことや独り言を赤裸々に語る?、略して
LaLaLa
えむしごと


Vol.1 『一生懸命考えて決めています』の巻




よくお客様や雑誌等の取材のなかで、
「どうやって上映作品を選んでいるのですか?」と質問されることがあります。
ということで急に始動した『えむしごと』第1回目の今回は、そんなご質問についてお話したいと思います。ちょっと赤裸々ですから、ご内密にお願いいたします。LaLaLa笑♪

決してはぐらかしている訳ではないのですが、
まず「一生懸命考えて決めています」と答えています。(キッパリと)一生懸命♪
すると皆様、少しキョトンとした表情になり「ほうほう、それで?」と答えの続きを求められます。うむむ。これではやはりダメかぁ。困汗。
決して不真面目に答えているわけではないのですが、あまり細かく説明するのも申し訳ない感じがしてしまい、そして簡単にひと言で伝える自信がないので、行き着いた答えが「一生懸命考えて決めています」だったのです。
ですが勿論、どうやらそれではご納得にはほど遠いようです苦笑。
ですから、ここで少しだけ、そして正直にご説明したいと思います。

悩むんです、ほんとうに

上映作品を決める時、とてもとても、と~~~ても考えます。笑

まずお客様アンケートのリクエスト集計表とにらめっこします。当館にご来場いただいたお客様はどんな映画をご希望になっているのか、スタッフが番組ごとに集計してくれたリクエスト表を参考にしながら、すべてのアンケートに目を通します。
やはり上位ベスト5は気になりますが、少ない希望作品にも注目しながら思案します。

もちろん試写や実際に自分で観た映画で、ぜひ目黒シネマでお客様にみていただきたいと思った作品も候補作になります。

配給会社の営業の方からの作品のご紹介もあります。
なかなか全ての映画を網羅できないので、ご紹介いただいて初めて知る作品というのもあります。営業の方から作品の内容や監督さん俳優さんのこと、製作裏話など色々とご説明を受けて、とても素晴らしい作品とめぐりあうこともあります。
大収穫でうれしい気持ちになる反面、まだまだ勉強不足だと反省もします。苦笑。

毎日届く業界紙(4種類)もチェックします。
ここには新作情報から、ロードショー上映の動員や興行収入、製作発表の模様、映画関係各社の情報等、映画に関するソフト面(作品)からハード面(業界全体の問題他)までとても参考になる記事が細かく記載されています。
自分が上映を希望していた作品が予想以上に不入りの場合は、少し躊躇したりします。
その時はその作品のクオリティ(素晴らしい映画なのでお客様にぜひ観てほしいと思うのか)やリクエスト(上映希望が多いのか)などを参考にしながら、再度上映か否かを検討します。
映画というものは不思議なもので、良い作品全てがヒットする訳ではなく、またその逆もあったりします。たとえヒットしていない映画でも映画屋としてはスクリーンで上映したい、そう思って上映したものが好評だったりするときもあります。

上記のことを参考にしながら無数のチラシを机にドバッと広げて、2本立てのプランを立てます。個人的にはポスターのデザインも気になりますので2枚を並べて眺め、しっくりくるのかこないのか、じっくりとにらめっこをします笑。
「この組合せ、どう思う?」なんてスタッフによく質問してみると、「こっちの方はどうですか?」などとても大胆な2本立てを提案してくれるときもあります♪♪

あとは売上見込みを考えながら、配給会社さまとの上映時期と金額交渉になります。
良い組合せだと思っても料金が高額であったり、すでに他館さまで先に上映が決まってしまっていたり、せっかく考えた渾身の2作品が実現しないとこともあります。
ですから、早いうちから配給会社の営業の方と細々とご相談させていただきながら、何度も何度も調整をしてもらい、渾身の2作品上映に向って詰め合わせていきます。
支配人の腕の見せ所といった感じかもしれませんね。LaLaLa前進あるのみ♪

スクリーン場内客席正面

映写機ネオン看板目黒シネマ図書貸出サービス

長文になってしまいましたが、こういった流れの中で番組編成をしていきます。
最近はスクリーン数が増えていますので、なかなか具体的な日程が決定しないこともありますし、予定していた組合せから諸事情により逸脱してしまうこともあります。
こういった番組編成までの流れを性格上、簡単に説明できないので最終的に
「一生懸命考えています」と答えているのですが、確かに皆様の求めている答えではないのですよね。。。ToHoHo苦笑♪

ぜひ当館にご来場の際は、ご希望の作品やご意見、質問等ございましたらアンケートにご記入ください。一枚一枚、しっかりと拝見させていただいております。
これからも少しでもお客様のご期待に添える映画を上映したいと思います。
目黒のこの地で映画館を始めてから56年。目黒シネマとなってからは36年。
前任敏腕支配人から受け継ぎました名画座としての看板を、若手スタッフと共に守っていきたいと思います。そして日々失敗を繰り返しながら、知恵と工夫で「良い映画館作り」により一層はげみたいと思います。
どうぞ、これからも応援のほど、よろしくお願い申し上げます。

※繰り返しますがこのことはご内密でお願いしますね。
 あんがい赤裸々LaLaLaに書きましたので。苦笑♪ コメント、お待ちしております♪

青空
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Comment
≪この記事へのコメント≫
名画座よ、いつまでも
日々の名画上映に対するご努力に、乾杯!   
もうすぐ、60のオババですので、過去に、色々な名画座があり、そして消えていった悲しみを知っています。目黒シネマの若いスタッフさん達の選んだ映画、とても新鮮な感動を覚えることもあります。
日本で封切られたものに限るのですよねえ?
世界を視野に、今後も期待しています!
2011/08/23(火) 22:15:10 | URL | わんママ #-[ 編集]
Re: 名画座よ、いつまでも
わんママさま

あたたかなお言葉、励みになります。
ありがとうございます。
近年、ミニシアターが閉館を余儀なくされること、時代の流れとはいえ悲しいことだと感じております。どの映画館さんも厳しい状況の中、映画の灯を消さないよう奮闘しております。当館もそのひとつとして、これからもお客様に愛される「映画館作り」にスタッフ一丸となって精進してゆきたいと思います。
世界を視野にがんばりますので苦笑♪、これからも応援、よろしくお願い申し上げます。
コメント、心からに感謝いたします。  m支
2011/08/24(水) 11:12:11 | URL | meguro_cinema #-[ 編集]
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